ヤクザは一斉に襲いかかってきた。


俺は避けて、腕の鎌で相手を斬っていく。


後ろから殴りかかってくる敵を蹴り飛ばし、そのまま真正面の敵を斬った。



「何だこのガキ?!」


そう言った奴の顔面を掴み、地面に叩きつけた。


「誰がガキだって?」



「薫!右!」



優の指示に従って右に避けると、銃弾が飛んできていた。



「ったく。身の程知らずが…。」



手を地面につける。



「ブラックシャーク!」



地面から漆黒の鮫が出てきて、真正面のヤクザを噛み砕いていく。



「何だこいつ!」



「ヒィッ!化け物~!!」



何人かは逃げたが、まだ残っている奴らが向かってくる。



「そりゃ!!」



その中の1人が優に蹴り飛ばされる。



「うぉらぁ!!」



残りのヤクザを腕の鎌で斬った。



正面入り口のヤクザは全て片付いて、俺はタバコに火をつける。



「あ…あなた達何者なの…。その力は一体…。」



理恵が俺達を見て言う。



「俺達は契約者。只の人間じゃない。」


煙を吐いて言った。



「契約者…?」



「俺は悪魔族『デスアビル』と契約して、その能力を自在に操る能力を身につけた。」



「俺は天使族の『ガーディアン』と契約して、目の能力をもらったの。戦闘中は相手の動きがスローに見えてたからさっき銃弾の動きも見えてたの。」



理恵は状況を理解できていないようだ。



「だから見ない方がいいって言ったんだ。お前ら普通の人間からしたら‥この状況についていけないし、血も多く流れる。今からでも遅くないから帰れ。」



そう言って、牧瀬組の事務所に入った。


さすがに大きな事務所だな。



そんなことを思っていると、至る所から敵が出てくる。



めんどくせぇな‥。



「死にたがりな奴だけかかってこい。お望み通り殺してやるからよ。」



そう言うと、一斉に襲いかかってきた。