始末屋

『キキ~!』


「久しぶりだな。痛っ!髪の毛を引っ張るな!」


悪魔の使い達は俺の周りを自由に飛び、中には俺の髪の毛を引っ張ってじゃれてくる奴も居た。



『何それ?それが秘策?』


デスアビスは呆れた顔で俺を見ていた。



「さて‥敵はあいつだ。滅ぼせ。」



そう言うと、悪魔の使いはデスアビスに向かっていく。


『つまんないわ。』


デスアビスは双剣で悪魔の使いを3体斬った。


「油断すんなよ?そいつら意外に強いから。」


『キキ~!!』


2体の悪魔の使いはナイフに変化して、デスアビスの両手に突き刺さった。


そのまま残りの悪魔の使いが突進して壁にデスアビスを張り付ける。


そして、そいつらもナイフに変化してデスアビスに刺さる。



『好きな子に対する…攻撃じゃないわね…』


俺はデスアビスに近付いて首元に魂喰らいの鎌を置いた。


「お前が俺を見下してくれたおかげだよ。」


『そうね…。殺しなさいよ。ただし…あなたにそれができるかしら?知っての通り私達は宿主が死んで引き剥がされる…この子は永遠に闇をさまよい続けるのよ。』


その言葉に俺の決意が鈍る。


―『そのカスの言う通りだ。そいつは殺す以外に救えない。お前も分かっていたろう?早く殺せよ。』―


アビルが心に囁きかける。


『どうしたの…?早く殺しなさいよ!』



―『薫!このカスをここで殺さない限りあの体で人を殺していくんだよ!お前の為にも殺しとけよ薫!!』―



「うるせぇよ!!!」


俺の声が洞窟を反響する。


そして空気は静けさに包まれた。


「俺はお前を殺したいんだよ。桜から出ていけ‥。桜は…関係ない…。早く出ていけ!」


―『薫!貴様何言ったか分かってんのか?!そいつに情けなんて通用しないんだよ!!』―



「薫‥。」


桜の声が聞こえて俺はデスアビスを見た。