全てに決着をつけ、俺達は帰り始めた。



すると‥俺の真横を白く光った火の球が2つ通り過ぎた。


何だこれ?



俺はハッと気付いて振り返った。



「どうしたの薫?」


優が俺に聞く。


「何や?忘れ物でもしたんですか?」


楓も聞いた。



だが俺は何も答えずポイズンとダークの死体を見ていた。


すると2つの死体が光り、同じ物が出てきた。



――――――――――

―「残る数字は1…。」―

――――――――――



それは封印された桜の方に行く。



「まずい…。そういうことだったのか…。」


俺がそう呟くと3人共俺を見る。



白く光る火の球が桜の中に入った。



それと同時に、闇が桜を包む。



「何か…まずい感じだね…。」


優が言った。


「とりあえず戦闘準備だけしとくわ。」


涼風が言う。


「まだ終わってなかったんかい。」


楓は桜の方を見て言った。





闇が晴れると桜を封印していた牢獄の中は何も居なかった。



どこに行った…?


奴をこのまま野放しには…




ドスッ…!



『久しぶりね~…薫。


でも…









これでさよならか♪』



俺の腹を手が貫通していた。



後ろを振り返ると、そこには桜が居た。



「デス‥アビス‥!」



それを聞くと、桜はニタァと笑った。