俺はダークの方に向かった。


「まだ‥まだです…!まだ…終わらない…!」


ダークは俺の方に向かってくる。


俺は悪魔の腕にして鎌を生やした。


「終わりだよ。お前の野望はここで幕引きだ。」


そう言うとダークが笑い始める。


「…終わりませんよ…?人柱はあなた達だけじゃない。残る数字は1です…。」



残る数字は1…?


SAKURA復活の魂があと1つってことか。



まだ魂を運んでくる奴が居る?



「さぁ…私を殺しなさい。」


ダークは笑みを浮かべて言った。



「言われなくても…そうするさ。」


俺はダークの腹に鎌を刺し、首を斬った。


「…始まる……我が野…望…」


悪魔の魂が浮かび上がった。


「アビル。」


手のひらから悪魔の魂を吸収した。



「……終わった……。」


俺は座り込んで桜を見上げた。



もうお前に辛い思いはさせないからな。


俺は首にかかったネックレスの指輪を触った。



「終わったね薫!」


優も隣に座った。



「あぁ…。あとは涼風や楓は無事か分かればいい。」


タバコをくわえて火をつけた。


「涼風さんは大丈夫だと思うよ!楓って誰?」


そっか…。

優は楓を知らないのか。



「ちょっとあんた…!何で私が…肩貸さなきゃいけないのよ!男ならしっかり歩きなさいよ…!」


入り口の方から涼風の声が聞こえた。



しばらくすると楓を担いだ涼風が出てきた。


「すんまへん…。ちょっと力使いすぎて…フラフラなんですわ…」



涼風は俺達の所に来て座った。


楓は地面に寝転ぶ。



「終わったの?全部。」


涼風は俺に聞く。


「終わったよ。」


俺は煙を吐いて言った。


「あんたが楓さん?俺は優!よろしくね!」


「何や?まぁえぇわ。よろしく~」



楓はヒラヒラと手を振って優に言った。