―薫の戦い―
俺は洞窟を進み続けていた。
いつも首にかけて隠しているネックレスを服から出した。
それにはリングが1つ付いていた。
桜…。
俺はネックレスを触った。
もう少しで着くからな…。
しばらく進むと、大きく広げた場所に出た。
その真ん中辺りに大きな牢獄があり、その中には十字架に磔られた少女が居る。
「桜……久しぶりだな…。」
桜を見て呟いた。
すると、牢獄の前に2人の男が出てきた。
「あなたには懐かしい景色でしょう?荒西 薫さん。」
「ザコが!またやられに来たのか?」
1人はポイズンって奴か。
もう1人は知らねぇや。
「お前らか?あれを復活させようとしてるバカ共は。」
俺は2人を見て言った。
「だとしたらどうします?」
男が言った。
俺は魂喰らいの鎌を出して、一瞬で2人の間に移動した。
「潰すだけだ。」
2人は驚いて俺から離れた。
俺は鎌を地面に刺して両手を2人にかざした。
「ブラックバーン。」
2人の真下から黒い火柱が上がった。
鎌を抜いて肩に置いた。
「ふぅ‥少々驚きました。」
「熱いな~もう!!」
ポイズンの方には効いたか?
2人同時に俺に殴りかかってきた。
俺はダークの手を掴み、ポイズンの攻撃の盾にし、ポイズンの方に投げた。
そしてそのまま斬りかかった。
2人は避けてダークは後ろから殴りかかってきた。
鎌を後ろに引いてダークの腹に当てた。
「死ねや!!」
前を見ると、ポイズンが殴りかかってきていた。
そのまま横腹に鎌を当て、ポイズンの体を斬った。
「あらあら‥少し手加減しすぎじゃないですか?」
ダークがポイズンに言った。
「うるせぇ!あんたも悪魔の力使ってねぇじゃねぇか!」
仲間割れかよ。
ダサい奴等‥。
すると…