駅に着くと電車はもう来ていた。
あの人…いるかなぁ…?
あたしはあの人を探す。
……あ!
いたぁ!今日は会えた
昨日も一昨日も会えなかった。
だから余計に嬉しい!
あたしはニヤニヤしながらいつもの特等席へ。
運転席が見える、一両目の前から2番目のボックス席。
そう、あたしが恋しちゃったのは……運転手さん…
じゃなくて!
車掌さん!!
だから、車掌さんが乗る時間帯が合わないと…会えないんだ……。
―コツコツ
あっ…きた!
すーっと、あたしの横を通り過ぎて行く車掌さん。
しゃべってみたいなぁ……
でも、あたしなんか、車掌さんからしたらただのお客さんにすぎないんだよね……
.
