その後花梨とアタシは電車で帰って、
「明日の朝、アンタの家行くからっ!」
「え、何で?」
「迷子になるとアタシが面倒なのよ!」
「お、おう・・・」
と、約束して別れた。
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「ただいまー」
「おかえり、しいちゃん」
家に帰って迎えてくれたのはおばあちゃん。
「お風呂、沸いてるわよ」
「ありがと!すぐ入るから」
アタシとおばあちゃんは2人暮らし。
・・・両親は2人ともいない。
だけど寂しくはない。
だっておばあちゃんがいるから。
おばあちゃんが両親の代わりに
アタシをたくさん愛してくれたから。
何の不自由もなく生きていけてる。
ただ・・・
「背が小さいのが痛いけどねー」
