ま、また後でって・・・。
もうそんな関係なのか。
やる事なすこと早いなー。
さすがアタシの花梨ちん。
「で、どうしたのよ」
「・・・頭痛くなって帰りたかった」
「・・・で?」
「・・・そ、それだけ」
「ほんと?」
「う、うん本当にそれ――・・・っ」
「嘘つけ」
「ううっ・・・」
アタシの嘘を簡単に花梨に
見破られてしまうらしい。
「何かあったんでしょ?」
「・・・うん」
「・・・アンタ震えるぐらいだもん」
「・・・。」
「そんぐらい分かるよ。何年アンタと
一緒にいると思ってんのよ」
「・・・うん」
「・・・でも無理には聞かないから」
そう言って微笑む花梨。
「・・・ありがと」
花梨はアタシに何も聞かなかった。
だけど優しく手を握ってくれた。
