気づいてくれ、おばあちゃんよ。
「おば・・・」
「やっぱり長く続かなくて
ダメかなって諦めてるのよねぇ」
「お、お、おばっ・・・」
「だから他にいい方法は
ないのかねぇ、うふふ」
「お、おばあちゃん!!」
「あら?どうしたんだい?
そんな大きな声出して」
「あ、アタシね今日入学式なの!
だからもう行かないと・・・」
「入学式?小学校のかい?
でも小学校はそんな服着ないしねぇ」
もう突っ込むのも疲れました。
「まぁ、そうゆう事にしとく!
だから急いでるんだ・・・」
「そうかい・・・?
大変だねぇお嬢ちゃん」
「だからもう行くねっ?」
「ありがとね、こんな
老いぼれの為に荷物を
持ってくれて嬉しいよ」
「いーえ!じゃあね!」
アタシはおばあちゃんに
手を振って歩き出す。
