隣にある笑顔




「・・・まさか」

「すいませんね、そのまさかで」

「・・・嘘、だろ?」

「嘘であってほしいね」

「・・・冗談だろ?」

「冗談であればいいけどね」

「・・・・はぁぁ~」

「た、ため息つくなよ!!」

「・・・ありえねぇ」



こっちだってありえねぇよ。

何がよくてこんな奴と
オソロの苗字なんですか。



「って事だから!陽介は
しーちゃんと仲良くねー」

「はぁ?!何でだよ」

「そうだよ!てゆうか何で
しーちゃんって知ってんすか!」

「ん?エスパーだから?」

「エスパーなんすか!」

「うん!」

「俺の話は無視!?」



この美形君はノリがいいな。
チビ男と漫才の練習でもしてるのだろうか。



「じゃ、自己紹介するね!
俺の名前は佐藤ミツルです!
中学はサッカー部でした」

「え、自己紹介すんのっ!?」

「勝手に決めんなよミツル!」

「じゃあ次は椎名ちゃん~」



美形君、超マイペース・・・!


「ええ、えっと風早椎名です!
今日、初めて自分の苗字を嫌いました!
んで、一応バスケ歴10年です!」