隣にある笑顔





「だったら証拠見せてよ!」

「これ!1年の学年色だろ?」


そうやって見せてきたのは
緑色のネクタイだった。


「な、何!?ネクタイが
どうしたっていうのさ!」

「は?お前、知らないの?」

「ななな、何が?」



いきなりネクタイなんて
見せられて意味分からん。


「緑は1年の学年色なのよ。
知らなかったの?椎名」

「し、知らなかった・・・」

「よくこの学校に来れたわね」



いつの間にか花梨は
アタシと男子の話に入っていた。



「これが証拠だ、馬鹿野郎」

「・・・そ、そうですね」

「ったく人のこと中等部とか
いい加減なこと言いやがって・・・」

「い、いい加減とは何さっ!」

「いい加減だろ?それにこんな
小っこい女初めて見たし」

「アタシだってこんなチビな
男子初めてだよっ!」

「んだと!?俺はこれから
伸びる予定なんだよ!」

「嘘つけ!伸びねぇよ!
アタシが縮めてやるよ!」

「やってみろ!チビ女!」

「やってやるよ、小人男!」