隣にある笑顔





・・・はい?


「え、ちょ・・・」

「しかも見上げたぐらいで
筋肉痛になんのかよっ!」

「ウケルわお前!
珍しいキャラだなっ!」




いや、ウケルとか
キャラとかどうでもいいんですけど。


「ちょ、何笑ってんの?」

「それにしてもほんと小さいなー」

「俺の妹より小せぇぞ?」

「・・・うっさい」

「背は小さいのに気は強いんだな!」

「余計なお世話だこんちくしょう!」



笑いながらアタシのコンプレックス
グサグサ言いなさんな。



「ねぇ、花梨~・・・」

「いいじゃないアンタのこと
気に入ったみたいよ」

「た、助けておくれよ」

「アタシは手が離せないの」



花梨はそう言いながら
携帯を見つめている。



花梨に助けを求めるのは無理か。




「お前、椎名って言うんだろ?」

「うん」

「んじゃ、これから俺ら
しーちゃんって呼ぶわ」

「し、しーちゃん!?」