「自分で認めるんじゃないわよ!」

「じゃあどうすればっ!!」

「馬鹿じゃないって言ってみなさいよ!」

「馬鹿じゃないっす!天才っす!はい!」

「嘘よ!アンタは馬鹿よ!本物よ!」

「どっちっすかあー!」



花梨ちん。
興奮しててよく分からないよ。



「ったく、ほんとにアンタは
どうして遅刻なんてするの?」

「・・・お、おばあちゃんと
語りーのしていまして」

「語りーのとかすんじゃないわよ」

「す、すんまへん・・・」



目の前にいるめちゃくちゃ怖い
花梨はアタシの大の親友。
小さい頃からずっと一緒にいる。


ただ、アタシと不釣合いに
花梨はとてつもなく可愛い。

背は高いし足は長いし
顔は綺麗だし声を良いし、
髪の毛だってロングで
ツヤがあって素晴らしい。

髪の毛じゃなくて
"神の毛"でも良いぐらい。



「意味分かんないわよ」

「てゆうか花梨ちんは
どうしてここに?」

「あっ!そうだ!私と椎名
同じクラスだよーっ!」

「嘘、ほんとっすか!?」

「うん!やったねぇ!」



嬉しい!
ありがとう神様!

アタシの人生、
悪いことばかりじゃないね。