隣にある笑顔





男子が何か言いかけたけど
気にしないアタシ。


「ちゃお!」


男子を置き去りにして、
アタシは靴箱に急いだ。





―――――




「こ、ここかっ!」


やっと靴箱にたどり着いた。



この近くにクラス発表の
掲示板があるって言ってたけど・・・



「あ、あった」



アタシは急いで自分の名前を探した。


風早椎名・・・

風早、風早・・・



「G組だ!・・・ってあれ?」


アタシの名前の下に同じ
苗字の風早があった。


" 風早陽介 "


・・・珍しいな。


アタシと同じ苗字なんて
そうそういないのに。



「ここは珍しい場所だな」