「あれ…?そーいえば詩音と颯馬は?」


「今日はデートだから休むそうだ。」


「えぇ〜!!2人だけずるい〜!!」

「お前、どーせ彼氏いないだろ?」


「う、うるさい…」


「図星だな。」






彼氏いなくて悪かったわね!!
どーせあたしは年齢=彼氏いない歴ですよ!!



「あぁ〜暇。」


山田先輩が呟く。




「夏休みっていっても、何もやることないね。」


「大富豪も飽きたし。」


「あっちむいてホイも飽きた。」

「「あぁ〜暇。」」



あたしと山田先輩が見事にハモった。





「そんなに暇なら明日近くでやる夏祭りにでも行くか?」


「「夏祭り!?」」


「あぁ。どうやら結構有名な祭りらしい。花火が綺麗だという話だ。」


「花火ねぇ〜」


「山田先輩!!あたしめちゃくちゃ行きたい!!」


「美紅が言うならしょうがないな〜。颯馬逹も誘って行くか?」


「うん!!」


「恭哉も翔も明日の予定空けとけよ?」




「心配には及ばない。俺の夏休みの予定は真っ白だ。」


「俺も同じです。」


「…なんか俺達悲しいな。」


「…………」