学園何でも屋。通称『ギルバ』は、あたしを含めこの6人で運営している。



そしてギルバにやってくる依頼は通常パートナーと二人一組で行う。




あたしのパートナーは翔。


ギルバに入った初日、くじ引きで決まった。


…もう少しちゃんと決めろよ。







詩音のパートナーはもちろん颯馬。



最初はケンカが多かったけど、今では仲良しカップルだ。







そして山田先輩と恭哉先輩。
性格は正反対だけど、ものすごく仲良し。山田先輩いわく、大親友らしい。






「美紅、女の子達が依頼のお礼にクッキー作ってきてくれたぞ。」

「ほんと!?やった〜。」


「俺にもくれ。」


「だーめ!!翔は見てただけだったじゃん!!」


「あぁ…水玉をな。」


「なっ…!!」


「なぁ、水玉ってなんなん?ごっつ気になるわぁ。」


「颯馬は黙ってて!!」


「はい。」


「もちろんくれるよな?美紅ちゃん?」


「…喜んで。」




ギルバに入って半年が過ぎるけど、今だにこいつとはうまがあわない。


…なんか調子狂っちゃう。





「さ、あたしもクッキー食べよ♪…って、あぁぁぁぁぁぁあ!!!!」

「美紅うっさい。」


「翔…あんたクッキー全部食べたでしょ!?」


「うん。」


「何が「うん。」だ!!翔のばか野郎ぉー!!」




やっぱりこいつは苦手です。