ちょっとはやめに体育館裏に行って翔を待ってた。












ドクッドクッドクッ…

―なんか…緊張する。


いやいやいやいやっ

ただお礼言うだけだし!!
告白とかじゃないしっ!!
このシュチュエーションがだめなんだよ!!




「か、勘違いしないでよねっ!!」

「…何言ってんの?」


「しょ、翔!?な、なんでこんなとこに!?」


「お前が呼び出したんだろ。」


「そ、そうだった…。」


「で、どーした?」


「昨日のお礼言っとかなきゃって思って…。」


「あぁ…別にいいから。」


「で、でも翔いなきゃあたし死んでたかもしれないし。昨日はほんとに助かった。…ほんとにありがと。」


そう言ってあたしは今日朝コンビニで買ってきたチョコレートを差し出した。