―放課後―



…とは言ったものの自信なくなってきた。

…この男を見てしまってから。



「うっはぁ!!ちょー俺好み。ほんとに彼女になんない?」


…チャラい。とにかくチャラい。



これってどーなの?



おまけに恭哉先輩が用意してくれた服はデニムのオールインワンのミニスカートに高いヒールの靴。

こんな服普段着ないし。
…正直動きづらい。


先輩はこんな感じの服が依頼者の好みとか言ってたけど…




「じゃあ早速行っちゃおっかぁ。」

「…はぁ」


「今日駅ビルの近くに彼女呼び出してあるからそこで「私が彼女です」っていっちゃう感じでよろしくっす。」


「…わかりました。」



結局恭哉先輩と翔は来ていない。
先輩は他の依頼が入ってそっちに行ったらしい。


あたしが尾行なんていらないって断ったからだけど。


まぁ何かあれば逃げればいいし。


ってかやっぱやめときゃよかったかな…


変に意地張っちゃったし。