「…依頼?」


「2年の鈴木結斗(スズキユウト)という奴からの依頼だ。」


「依頼の内容は何ですか?」


「恋人のふりをしてほしいそうだ。美紅お前に。」


「…へ?あたし?」


「依頼者は最近恋人と別れたらしい。だが別れた恋人がしつこくて苦し紛れに新しい女ができたと言ってしまったらしい。そこで依頼にきたというわけだ。」


「美紅やってくれるか?」


…所詮偽恋人だし。
あたしもちょっと恋人気分とか味わってみたいし…


「あたしやりま「俺反対」


「は?翔何言って「何されるか分からない。おまけにこんな奴じゃなくたって他にいい奴いるでしょ。」


ソファに座りながら堂々と言い放つ翔。


…他にいい奴いるって

あたしじゃ恋人役はできないだと!!


「ちょっ!?翔それどーいう意味!?」


「お前みたいな顔の女じゃなくてもっと可愛いげのある女にしたらって意味。」


うっざぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!
何それ!?

確かに可愛くないよ?
でもでも言い方ってもんがあるでしょーが!!



「何それ!?最低っ言い方ってもんを考えろ!!」


「俺真実言っただけだし」


「ばーかばーかばーかばーか!!」

「…うぜぇ」