翔を見つけるのなんて簡単だ。 人がたくさんいる方に行けばいい。 その中心に翔はいるから。 「翔くんあたしと踊って〜」 「あたしと踊ってよー」 ほらね。 翔の周りには必ず誰かいる。 翔はそんなの聞こえないかのようにキョロキョロな何かを探してるみたいだ。 「しょ…」 声をかけようとしたその時、周りのざわめきが一気に止んだ。 周りの目線はある一点に集中している。 翔の目の前に立ってる、1人の女に。 ――黒沢あやめに。