偶然 か

  必然 か

  二人は

  出会って

  しまった


  すでに

  運命の歯車は

  ゆっくりと

  けれど確実に

  狂い初めていた

  さぁ

  これから

  二人はドコへ

  行くのだろうか



――グウゼン カ
  ヒツゼン カ
  フタリ ハ
  デアッテ
  シマッタ――

  ながい物語の
  1ページ目が
  開かれたのを
  歓迎するかのように

  その日の夜
  雷雲の上で月は
  恐ろしいほど
  綺麗に光り
  輝いていた。