斉藤は、再度掛矢を振りかぶり、今度は左足脛へと振り下ろす。

 …メキョッ…グジュッ……

 「イ゙グゥゥーーッ………」

 女は、一瞬呻き声を上げてもがいた後、激烈な痛みに意識を失った。

 斉藤は、グフグフと笑いながら、右肩を下に身をよじる様に横たわる女の左肩を足で押し飛ばし、仰向けにさせ不気味な笑みを浮かべる。

 そして、掛矢を振りかぶり胸部目掛けて振り下ろした。

 …ゴシャッ…メリョッ………

 何かが折れ砕ける様な音が辺りに広がる……。