警官達は、その後も屋敷中を調べて回ったが他には変わった所は見付からなかった。

 そして、翌朝早くそれを聞いた内山も到着し玄関ホールへと入って行く。

 中にはまだ風船の残骸や液体が広がっており、鑑識達が作業をしている。

 誰も居なかった筈の屋敷に突然現れた風船……犯人が斉藤だとしていったい何処から屋敷に侵入したのだろうか……また風船が意味する物は……。

 そう思いながら内山は屋敷を調べて回っていたが、内山にも侵入経路は見えて来なかった。