暫くは、草が映り込んでいるだけだったが、次の瞬間カメラの角度が変わり血塗れの金づちを握り閉めた男の姿が映り込んだ。

 そして、その男が地をのたうち回る女の頭部を烈しく殴り付けるシーンが……。

 遂に見付けた……捜し求めていた手掛かりを。

 「これが連続猟奇殺人犯の顔なのか……」

 内山はそうボソリと呟き、そしてその眼にその男の顔をしっかりと焼き付けた。

 (待ってろよ、俺が必ずお前をこの手で捕まえてやる)