何時もながら現場は肉片が散乱し凄惨な状況と為っている。

 散乱した人体の周りを鑑識達が取り囲み必死に作業をしている中、内山は犯人の事を考えていた。

 犯人は何故女性を惨殺し、又何故身体のパーツを集めているのだろうか。

 女性へ対する恨みが有る事は間違いないだろうが、他にも異常なまでの何かを持っている事も間違いないだろう。

 内山がそんな事を考えていると、鑑識が声を掛けて来た。

 「内山さん、ちょっとこちらへ」