ビッショリと濡れた女の顔を額から頬の方へ髪を掻き退かす様にしながらゆっくりと撫で回し、顔を近付けて行く。

 そしてニヤリと笑みを浮かべホルマリンによりエンバーミング処理された女の変色した唇をベロッと舐め、再び水槽の中へと沈め舐める様にその理想のボディーを眺め呟く。

 〈もう一体……もう一体欲しいなっ………ウヒヒヒッ〉

 〈君もお友達欲しいよね〉

 〈待っててね……〉

 そう言って別の部屋へと消えて行った。