眼球は奥歯の間で圧されグジュッと音を立て噛み潰されて行く。

 〈絶品だねっ……ウヒヒッ〉

 〈グフッ……グフフフッ……〉

 犯人は、不気味に笑いながら別の皿に手を延ばす。

 そこには、焼け爛れ紅黒い濁色の液体を垂らし、モウモウと湯気を上げる前腕部が置かれている。

 ズズズズッ……

 〈イヒッ……ウヒッ……〉

 気味の悪い笑い声を上げながら皿を引き寄せ、それにシャクシャクとナイフを入れフォークを突き刺す。