いや、現場はそれ以上に凄惨極まりない惨状と為っていた。

 全ての節々から細かく切断されたパーツが辺りに散乱し、腹も裂かれ臓器も微塵に刻まればらまかれている。

 山道は鮮血で紅黒く染まり血肉の生々しい匂いがムワリとする。

 そして毛髪を頭皮事剥がされた頭部の頭頂骨は打ち砕かれ脳が溢れ出している。

 そしてその脳を啄む烏達。

 余りの惨状に嘔吐する捜査員も居る。

 (酷い、酷過ぎる……)

 (何故此処まで出来る……)