その日は、たまたま内山も家におり、妻の光子とその箱を見詰めていた。

 贈り主の名前は、斉藤信行………。

 内山は、その箱の中に観ては成らない何かが入っていそうな嫌な予感を感じながらも恐る恐る箱を開けて行く…………。

 ビリビリとガムテープが剥がされ段ボールの蓋が開け放たれる。

 その中には発泡スチロールの箱が入っており、その蓋にはこう書かれていた。

 内山直樹様……心から愛を込めて、あなたへ……。

 斉藤信行