アルテミスは、そんな勝を見詰めニヤニヤと笑いながら野犬に合図を出した。

 野犬は、合図と共に牙を剥き唸り声を上げながら勝に襲い掛かって行く。

 〈ガルルルルルッ……〉

 そして、防具の付いていない腕や顔に牙が襲い掛かる。

 「ギャーーーーーッ〉
 「助けてくれーーーっ……〉

バタバタと腕を動かし抵抗するも虚しく、皮膚に牙が食い込み激痛が走り、また烈しく引き回される事により皮膚が裂け、肉がえぐれ鮮血がガバカバと溢れ出す。

 〈ガルルルルルッ〉

 ブチブチブチブチッ………

 「ヴギャーーーッ……」

 指や前椀部、上椀部等の肉が徐々に食い荒らされ欠損して行き、骨が現に為って来る。

 「ギャーーーッ」
 「ひぃーーーっ」