3人が街中を調べている中、勝は時計塔近くの裏路地をぶつぶつと言いながら歩いていた。

 「何で俺がこんな目に遭わなければいけないんだ」
 「全部あの女のせいだ」
 「死んで当然だったんだ」
 「ざまーーみろ……」

 勝が、しおりの悪口等を言いながら鎧や盾で重たく為った身体をふらつかせて歩いていて敷石に躓いてバランスを崩しよろめいた時、突然身体に衝撃が走った。

 ガィーーーーン…………

 金属どうしが烈しくぶつかる様な音がし、右肩部分に何かがぶつかった。

 足元を見ると、そこには矢が落ちていた。

 (こっ……これは……)

 勝が後ろへ振り向くと、馬に乗った女が弓を引き自分を狙っていた。

 (あ……アルテミスか……)