前方を何も知らずに歩く麗子に向かって、アルテミスは月の光の様に静に輝く白銀の弓を静に麗子へ向かって引いた。

 スーーッと音もなく引かれた弓から淡い青白に輝く矢が放たれ麗子を襲う。

 ……ドスッ………

 「ギャーーーッ」

 妖気を纏った様に輝く白銀の矢が麗子の腕を捕らえるのと同時に、矢から触手の様な物が延び腕に食い込んで行く。

 グチャグチャッグチュッ……

 それと同時に、皮膚や筋肉が溶ける様に無くなって行き骨が露出して行く。

 溶けた皮膚や筋肉は、血液と混ざり茶濁色の腐敗臭を伴う液体と為り、ダバダバと落ちて行き麗子の衣服を汚して行く。

 鼻を突く様な悪臭で麗子は嘔吐し、また骨を露出させ液体と為り消え行く自分の腕を見て悲鳴を上げる。