「審判なる時を告げし者!?」
 「時計塔の事だろうか」

 仁がそうボソリと言った。

 3人は、とにかく時計塔へと向かう事にした。

 時計塔は、噴水に面した場所に有る為、直ぐに到着した。

 見上げると、時計塔の屋上にアルテミスの像が有り、その瞳が青白い光を放っていた。

 アルテミス……残忍な狩猟の女神の像、3人は不安を覚えながらも外階段から屋上へと向かって行った。

 間もなくして3人は屋上に到着し、像の元へ向かった。

 像は3m程の大きさだったので、肩車をする事により何とか届いた。

 3人が青い石を取り、噴水の方へ戻ろうとした瞬間……。

 ゴゴゴゴゴゴッ…ミシッ……

 アルテミスの石像が音を立てて動き出した。