10mはあろうかと言う天使像の胸元に輝くそれは、とても手が届く様な場所ではなかつた。

 「どうすれば良いんだよ」

 3人はそう言って天使像のそびえ立つ噴水の前に茫然と立ち尽くす。

 しかし、ただそうしているだけでは何も始まらない。

 3人は噴水の縁に攀じ登り、
天使像へと続く細い通路を通り天使像の前まで行った。

 すると、天使像の足元にこう文字が刻まれていた。

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 凍り付く様な瞳を輝かせ

 審判なる時を告げし者

 その冷酷なる者の瞳に輝く

 静に冷たい光を放つ

 青き宝石を我に捧げたまえ

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 また謎掛けの様な文字が刻まれている。