「そう言えば噴水の所にも天使像が有ったよな」

 仁の言葉に2人も思い出した様に頷いて言った。

 「噴水の真ん中のでかい奴の事か」
 「取り敢えず行ってみよう」

 そして、3人は中央広場に有る、噴水中央の天使像へと向かった。

 デュラハンに見付からない様に、少しづつ慎重に進み噴水の前までやって来た。

 そして、噴水の周りを赤黒い血痕で囲まれ、怪しい青白い光に包まれそびえ立つ天使像を見上げる。

 両手を胸元で組み合わせ、祈る様にして立つ天使像の胸元には赤い光を放つ何かが有る。

 「もしかしてあれの事か?」

 光一が指差しながら言った。

 「でも、あんなのどうやって取るんだよ……」
 「あんあに高い所無理だよ」