光一がそう言っているのを聴き、仁と勤が言った。

 「もしかしたら、助かる為の何かが有るかも知れないと言う事か?」
 「その可能性は有る」
 「解った、行ってみよう」

 そして、3人は扉を開けるべく聖堂へ向かった。

 間もなくして3人は聖堂の石の扉の前に着き話しをしだした。 

 「これがその扉だよ」
 「確かに何か有りそうだな」
 「とにかく開けてみよう」

 そう言って力を込めて扉を押す。

 「ふん……んーーッ……」
 「せーーーの、ふん……」

 しかし、扉はビクリともせず全く開く気配がない。

 「どうするよこれ?」
 「もっと誰かを連れて来て手伝ってもらうか?」

 そう話している時に、勤がある事に気付いた。