煮えたぎる鍋の中で、身動きすら出来ず地獄の苦しみを味わいながら死んで行った竜二の死の姿が青白い光りを帯び柱に浮かび上がる頃、21の刻を告げる鐘が鳴り響きメンバーが入って来た。

 そして、当然の様に並ぶ人肉に肩をうなだれる。

 これが竜二で有る事も既に理解している。

 そして皆は、無言のまま竜二の肉を喰らい己の腹を満たして行く。

 もはやそこには、嘔吐する者等おらず、人肉を喰らう事に対しての抵抗感は薄れていた。

 そして食事が済み、皆は再び思い思いに死の街へと散り去って行った。

 これまでに6名が犠牲者と為り、残るは
14名と為った……。

 ゲームの終わりまで後18日と4時間、恐怖はまだ始まったばかりだ。