グラグラと煮えたぎる鍋の上でデュラハンの腕が竜二からそっと離れ、竜二の身体が鍋の中へと没して行く。

 …ブワーーーーッ…………

 その瞬間激烈な熱さの熱湯と泡が竜二の身体を包み込む。

 竜二の身体はその熱により皮膚が爛れ、めくれ、筋肉から剥げ取れ上へ浮かんで来る。

 竜二は、脳を破壊されている為、熱さは感じても動く事も悲鳴を上げる事も出来ずに、ただ虚ろな表情の顔を鍋の外へ出している。

 次第に筋肉が煮え立ち、骨から剥がれて取れ鍋の中をぐるぐると動き回る。

 そして、腹直筋や腹斜筋や腹横筋が裂け、中から臓器が溢れ出し上へ上へと沸き立つ気泡により浮かんで来る。

 そして、なべの中は煮えた皮膚や筋肉や臓器で満たされ、鍋の縁に掛かった首が煮えて切れ落ち、床へゴロリと転がる。