竜二は、馬の鳴き声を聞くのと同時に我に帰り、後ろへ振り向いた。

 するとそこには、弓を構えたデュラハンがいた。

 …キリキリキリッ……ビン…

 そして再び矢が放たれ、竜二の頬を掠め後ろの木にカツッと音を立てて突き刺さった。

 竜二の頬からは鮮血がつたい赤い筋を作って行く。

 そして竜二は、脚を引きずりながら慌てて逃げ出した。

 キリキリキリッ……ビン……

 ザスッ………

 そこへ、新な矢が射られ竜二の左腕に突き刺さる。

 「ギヤーーーッ……」

 竜二は、悲鳴を上げながらも懸命に逃げる。

 ………ザスッ……ドスッ……

 「うがっ……」
 「あ゙ぁーーーーーーっ」

 ブスッズガッボスッ………

 デュラハンの放つ矢が次々に竜二を襲う。