「アハハハハハッ」
 「馬鹿らしい……アハハッ」
 「何も起こらないじゃない」

 皆がそう言って、思い思いの行動をとろうとした時……。

 皆で囲んでいた炎が烈しく燃え上がり緑炎と為った。

 そして、辺りに濃い霧が立ち込め、ひんやりと冷たい冷気が流れ出した。

 緑炎が、ユラユラと動き出し、段々と形を成していく。

 そして、そこに首の無い漆黒の馬にのり、左手に大斧を握りしめ、右腕にただれた悍ましい首を抱え、緑のマントを羽織った首の無い騎士が現れた。

 そして、その悍ましい首が喋りだした。

 〈我に挑戦せし勇者達よ…〉
 〈ゲームは時が1の刻を告げし時始まる……〉

 そう言って、闇の中へと消えて行った。