「ギヤーーーーッ」

 野犬が、臓器に喰らい付く度に祥子の身体に激烈な痛みが駆け抜ける。

 〈ウガーーーッグルルッ……〉
 〈ガウガウ〉

 グシャグチャグチュッ………

 「ギヤーーーッ」
 「ひいーーーーっ……」

 野犬は、容赦無く祥子の鮮血滴る臓器に喰らい付いて来る。

 「イヤーーーッ……」
 「ひいーーっ」

 激烈な痛みに泣き叫ぶ祥子。

 〈ヌハハハハハッ〉
 〈残さず喰らえ〉
 〈クククッ……〉

 デュラハンは、それを見て笑いながら馬の首筋を撫でている。
 〈痛いか?〉
 〈苦しいか?〉
 〈フハハハハッ〉
 〈もっと苦しめ……〉
 〈もっともがけ……〉

 デュラハンは、そう言って祥子が苦しみもがく様を見ている。