祥子は、ホッとして岩陰から出て来て辺りを確かめる様にしながら、洞窟の外の方へと歩いて行った。

 そして、調度洞窟の外に差し掛かった時。

 ドカッ……グチャリ………

 嫌な音がして、祥子の身体に衝撃が走る。

 そして、祥子の身体を斧が突き抜け、背中から斧が飛び出しブシュッと鮮血が噴き出す。

 そして、洞窟の上から不気味な笑い声が聞こえて来る。

 〈グハハハハッ………〉

 斧が突き刺さったまま、祥子の身体は洞窟の上へ、ズルズルと引き上げられて行く。

 〈みーつけたーーーっ……〉
 〈グハハハハハハハッ〉

 そして、そこにはデュラハンがいた。

 〈私が遊んでやろう〉
 〈ヌハハハハハハハッ……〉