伸一の身体からは、痺れが取れ出し、徐々に動かせる様に為って来たが、まだ身をよじる事しか出来ない。

 ジューーッ…ジューーッ……

 「ヴグーーーーッ………」

 背中が音を出し、焼け始めて来た………。

 烈しく刺す様な痛みが襲って来る………。

 「ギヤーーーーッ」
 「熱いーーーーーっ……」
 「助けてーーーっ………」

 大分身体を動かせる様に為った伸一は、身体をゴロゴロと転がし、もがき出した。

 「ヴギヤーーーーーッ……」
 「ひーーーーーっ」

 ゴーーーーーッ……………

 烈しく燃える音を立て、炉内の温度が急上昇し伸一の毛髪や衣服を焼き払う。

 ゴーーーーーッ………

 アギヤーーーーーッ……」

 ……ゴロゴロバタン…………

 「ひいーーーーっ」
 「ヴギヤーーーーーーッ」