仁は、屋上でガタガタと震えていた。

 仁は、デュラハンに木箱を投げ付けた事を後悔していた。

 あんな事をしてしまった以上、次に狙われるのは、自分に違いない。

 そう思い、震えていた。

 仁は場所を移る事にした。

 屋敷をそっと抜け出し、別の屋敷へと移動しだした。

 しかし、その途中で仁はデュラハンに見つかってしまった。

 怯え、硬直する仁にデュラハンはゆっくりと近付いて来る。

 デュラハンが仁の目の前に立ち、仁がもう駄目かと思った時、デュラハンはニヤリと笑い、仁の首に隆と淳としおりの首が下がったロープの輪を下げ、去って行った。

 奴は、何故自分を殺さなかったのだろうか。

 そう考える中、首に掛かるズシリとした重みに我に帰り、悲鳴を上げた。

 「ギヤーーーーッ」