しおりにけしかけられた皆は言った。

 「そんな訳ないじゃん!」
 「やってやろうじゃない!」

 しおりは、それを聞いて

 (掛かった!)

 心の中でそう言ってほくそ笑んだ。

 「で、どうやれば良いの?」

 他の者達が聞いて来た。

 しおりは、本のページをめくり指をさして言った。

 「此処に書いてあるよ!」

 そこには、こう書いてあった。
  ゲームに参加せし者

  時が0の刻を告げし時

  炎を囲み手を取り合い

  輪と為って呪文を唱えよ

 そして、その下に呪文が書いてあった。

 「これが呪文か!?」
 「まぁ、やるだけやってみようよ」
 「アハハハハハッ」