それでも尚、ズルズルと引きずられるしおりの脚の肉は、削げ落ち、骨が露出し、今にもちぎれそうに為っている。

 「ギヤーーーーッ……」

 しおりの悲鳴が、街中に響き渡り、遂には大脚骨の付け根から下がちぎれ落ちた。

 〈ヌハハハハーーーッ〉

 …ズルズルズザザーーッ……
 
 デュラハンは、更にスピードを上げ、笑いながらしおりを引きずり回す。

 ……グシャッ………

 「…ヴギヤーーーッ……」

 そして、しおりの腹部を斧で裂いた。

 馬に引きずられ、ボールの様に跳ね回るしおりの腹部から、鮮血と内臓が飛び散り、辺りは肉片と血の海へと化した。

 そして、デュラハンはドロリとした鮮血に染まってズタズタの肉切れと為り、引き付けを起こすしおりを見て、満足の笑みを浮かべ、しおりの首を切り落とした。