この気配はデュラハン……。

 光一は剣を構え辺りを見回す。

 そして背後に殺気を感じ素早く後ろを向く。

 すると眼前数センチの所にかび臭い匂いを放ち虫の這い回るデュラハンの顔があった。

 「うわあああああっ」

 光一は叫び声を上げその場を離れる。

 デュラハンはニマリと笑いながら光一を見据える。

 デュラハンの脇腹は皮膚が無く完全ではないがほぼ再生しており剥き出しの筋肉がビチビチと音を立てている。

 左腕も指が不完全で同じく皮膚が無いものの再生している。

 「畜生」