デュラハンが傷を癒している頃光一は激痛に呻いていた。

 傷口の筋肉が収縮し流血は止まっているもののその痛みは激烈で身体に鉄筋を打たれその鉄筋で捩り回されれているかの様な痛みだ。

 脂汗をドロドロと流し地べたでのたうつ。

 その痛みに感覚が麻痺して痛みが和らいだ頃には既に日は落ち辺りは暗くなっていた。

 そして光一は大量の発汗による喉の渇きを覚え川へと来ていた。

 そして川で膝を付き水に顔を突っ込む様にしてゴクゴクと勢い良く水を飲む。

 そしてゆっくりと身を起こした時、辺りに不気味な空気が流れ出した。