光一は骨が剥き出しになった腕を見て悔しそうな表情を浮かべ服を裂いて傷口を止血した。

 取り敢えずは休もう。

 光一はそう思い比較的安全そうな場所を捜し腰を下ろした。

 この腕じゃもう弓は引けない……。

 肩に掛けた弓を目の前に投げ置きこの後の対策を考える。

 右腕一本でどう戦う……。

 どうする?

 そして光一はある決断をした。

 これなら行けるかも知れない。

 奴も油断する筈だ。

 そう言って苦痛に歪んだ顔にうっすらと笑みを浮かべる。

 絶対勝ってみせる。

 生き残ってみせる。