デュラハン

 じわじわと下がり間合いを取る真也……。

 血塗れの斧を構えゆっくりと真也に近付いて行くデュラハン………。

 そして、グハグハと笑いながら斧に付着した血液をベロリと舐め取りデュラハンは斧を振り上げる。

 そこへ、光一が駆け付けデュラハンに切り掛かる。

 白銀の剣がデュラハンの横腹を通過し、その身を切り裂く。

 しかし、その傷は直ぐに消え塞がって行く。

 不敵な笑みを浮かべ光一を見下ろすデュラハン………。

 黒馬は真也を見据えている。

 そして、嘶きと共に後へ大きくそり立つ黒馬………。